こんにちは。武藤です。
今回は、GoogleアナリティクスのURLパラメータについて、制作者でも最低限知っておきたいことを書きます。
URLパラメータは、アクセスの流入元の正確な数値を得るためにURLに追加するものです。
何のためのURLパラメータなのか理解していないと、間違いが起こりやすくなり、正しい数値が取得できなくなります!
数あるURLパラメータの中でも、よく出てくる「?utm_」と「?_ga」について取り上げます。
URLパラメータ「?utm_」とは?
「?utm_」は、カスタムキャンペーン用のパラメータで、ユーザーがどこから来たのか分析するためのものです。
これを付与すると、検索エンジン、広告、ソーシャルメディア、メールマガジン等の参照元や、キャンペーンを識別する情報を持つように独自に設定・分析できるようになります。
Google アナリティクス ヘルプには、URL 生成ツールが用意されており、項目を入力すれば簡単に作成できます。
最近私が担当したバレンタインのキャンペーンのときの例です。 URLに、メールマガジンからであること、キャンペーンを特定するための情報を追加する場合、こんな感じです。
http://www.example.com/?utm_source=mail&utm_medium=email&utm_campaign=2016valentine
URLパラメータ「?_ga」とは?
「?_ga」は、クロスドメイントラッキングが設定されていて、ドメインをまたがってページ遷移した場合にURLの末尾に自動で付与されるパラメータです。
そもそも、
クロスドメイントラッキングとは?
1つのドメインにつき、トラッキングコードは1つ発行されます。
この1つのトラッキングコードを使って、複数のドメインをまたがるアクセス解析を行えるようにするのが、クロスドメイントラッキングです。
よくある例として、外部URL→A.com(商品ページ)→B.com(ショッピングカート)に遷移するときがありますね。
B.comの流入元はA.comになってしまい、外部URLとのセッション(繋がり)が切れてしまいます。
ドメインをまたいだページ遷移をつなげて計測できるようにするのが、クロスドメイントラッキングです。
クロスドメイントラッキングの設定方法は、運営堂の森野さんが詳しく書かれているのでご参照ください。
【追記あり】Googleタグマネージャーとユニバーサルアナリティクスでのクロスドメインの設定方法
Googleタグマネージャーと非同期タグでのクロスドメインの設定方法
URLパラメータはコピペしない!
グランフェアズに入社したばかりのころ、URLパラメータの取り扱いで、うっかりミスをしそうになったことがありました。 ブラウザでURLをコピペして、URLパラメータがついたままアドレスを貼ろうとしていたのです。
これでは参照元情報がおかしくなるので厳禁です!
このことがきっかけとなり、URLパラメータについて勉強をしました。
制作チームとして、URLパラメータの基本は理解しておくべきだと痛感しました!!
URLパラメータが使えるようになると面白い
グランフェアズとアクセス解析の専門家である運営堂とタッグを組んだ「グラン堂」のプロジェクトに携わることになりました。 現場では、運営堂の森野さんと連携して制作をすすめるので、教えられることが山のようにあります。
アクセス解析によって正確なデータを取得すると、現状把握、運営時の効果測定ができるようになります。
今では、メールマガジンやランディングページ(LP)のボタンや画像やテキストリンクなどの主要パーツにURLパラメータ「?UTM_」を付与して、効果測定を行えるようになりました。 パーツごとの解析ができるようになると、具体的な数値で効果がわかるので、設計やコピーやデザインを考える上でとても役立ちます。
効果のアップを妨げる要因を排除したり、目標を達成するためのより良い施策を実行することにより、成長するWebサイトとなっていくのです。
制作チームは作ったらおしまい、というところがありますが、実はそこからが始まりだとグラン堂のプロジェクトを通して学びました。
お知らせ
サイトへのタグの実装やパラメータの付与には注意が必要です。
いつ、どのようにして実装するのか、事業会社、制作会社、広告会社、解析会社と様々な立場があれば、意見も違います。
全体をどのように管理・実装すればことがスムーズに運ぶのでしょうか。
来る2月17日(水)、制作チームの人間として、a2i特別セミナー「タグやパラメータをどう管理・実装すべきか ~関係者激論~」に弊社CTOの藤田が登壇いたします。
様々な立場からどのような座談会になるのか、興味津々です!
今回は一般、無料会員の方も参加可能ということですので、興味をお持ちの方は是非ご参加いただければと思います。
追記
セミナーは盛況のなか、無事終了しました。
立場の違いによる具体的な事例など、多くのヒントがありました。
設計の段階からタグマネジメントをすることの重要さを改めて感じました。
【活動報告】特別セミナー「タグやパラメータをどう管理・実装すべきか ~関係者激論~」(2016/2/17)