ユーザが特定の行動を行った時、カウントして計測を行えるイベントトラッキング。
先々週はイベントトラッキングの概要から、イベントトラッキングコードの作り方の基本などをお伝えしました。
今回は実際の計測方法について学んでみようと思います。
前回のブログはこちらからご確認下さい
【Google アナリティクス】イベントトラッキングを学んでみよう
計測するイベントトラッキングコードの確認
前回は商品情報を元にイベントトラッキングコードを作成しました。
計測したい内容はこちら、バレンタイン特集ページに掲載されている「チョコレートアソート」です。
こちらが作成したイベントトラッキングコードです。
ga('send', 'event', 'valentine2018', 'click', 'chocolateassort_btn', 3240);
無事にトラッキングできているか確認する
では、実際の計測に入る前の準備として、Google アナリティクスでトラッキング(クリックなどの行動)を取得できているか確認してみましょう!
注意:オプトアウトアドオンなどのアドインを導入している場合や自分のIPアドレスを計測対象から除外している場合は、この方法で確認できません。
事前確認「リアルタイム」を利用する
Google アナリティクスは、「リアルタイム」という機能を使用して、ユーザのトラッキングをリアルタイムで確認することが出来ます。これを利用して、きちんと計測できるかをチェックしてみましょう。
行き方:左サイド> リアルタイム > イベント
しつこいですがトラッキングコードはこちら。
今回計測する対象のeventCategory
はvalentine2018
ですね。
//ユニバーサルアナリティクスのトラッキングコードのひな形
ga('send', 'event', [eventCategory], [eventAction], [eventLabel], [eventValue]);
//今回作成したトラッキングコード
ga('send', 'event', 'valentine2018', 'click', 'chocolateassort_btn', 3240);
無事にvalentine2018が反映されているので成功です!
実際に計測してみよう
無事にトラッキングできたことを確認したら、次は実際の計測に移りましょう!
ページの公開から1日以上経ち、データも溜まってきたら、早速計測を開始します。
計測したイベントを確認するために、まずはイベントレポートの「概要」に訪れてみましょう。
行き方:左サイド> 行動 > イベント > 概要
概要で全体のトラッキングデータを確認
ここでは、現在実施しているイベントトラッキングの全体の数を確認することが出来ます。
では、詳細を確認するために、今回の計測対象であるvalentine2018への青いリンクをクリックします。
イベントカテゴリの詳細へ
ここでは、イベントカテゴリvalentine2018について様々なデータを確認することが出来ます。
まず気になるのはどれくらいクリックされたか…。
赤枠で囲っている「合計イベント数」から415回リンクがクリックされたことがわかります。
次は、どの部分をクリックされたか確認してみましょう。
赤い点線の「イベントラベル」をクリックして詳細へ移ります。
イベントラベルを確認する
ここではeventLabel
別にトラッキングデータを確認することが出来ます。
chocolateassort_btn
がGoogle アナリティクス画面の「イベントラベル」の一覧に並んでいることがわかりますね。
ga('send', 'event', 'valentine2018', 'click', 'chocolateassort_btn', 3240);
「イベントラベル」では多くのデータが並ぶため、計測しやすいラベル名をつけることもポイントです。
私は商品名+要素(ボタン、画像)というルールにして、どの商品のどの要素がクリックされたかわかるように工夫してみました。
チョコレートアソートの「カートに入れる」のボタンは合計100回クリックされたようです。
ユニークイベント数と合計イベント数の違いって…
ここで気になるのは「ユニークイベント数」。
なぜ「合計イベント数」と数が異なるのでしょうか…
合計イベント数
合計イベント数は、カテゴリ / アクション / ラベルの組み合わせに関係なく、各イベントをカウントします。
ユニークイベント数
1人のユーザーが1回のセッションでコンテンツに対して起こしたインタラクション数。
ページビューやスクリーンビューとは独立してトラッキングされます。
例えばひとりのユーザが1度の訪問で3回ボタンをクリックした場合、合計イベント数では3回カウントされます。
でも純粋に1回のセッションでのクリック数が知りたい!という場合はユニークイベント数から確認します。この場合はユニークイベント数は1回となるわけです。
セカンダリディメンションで詳細な確認
さらに絞り込んで詳細を確認したい場合は「セカンダリディメンション」を使います。
ここではセカンダリディメンションの詳しい使い方を割愛しますが、このレポート内で「参照元」「キーワード」「OSなどの環境」などのディメンションを掛け合わせて、より細かく計測できる機能です。
参考:衣袋教授の新・Googleアナリティクス入門講座 「指標」と「ディメンション」の違いを説明できますか? GAの基本用語と使い方を押さえよう[第10回]
eコマースのデータを確認したい場合
eコマースと連携してデータを取得できている前提の話ですが、上部のメニュー「eコマース」をクリックすると、どの商品がどれくらい売れたのかを確認することが出来ます。
※キャプチャの一部を目隠ししています。ご了承ください。
eコマースのレポートにセグメント作成すれば、同じようにイベントトラッキングに特化したデータを確認することは出来ますが、個人的にはこちらで確認した方が効率よく計測ができて便利だと感じています。
最後に
2回に分けてお届けしたGoogle アナリティクスでのイベントトラッキング。
今回は「計測」の方法についてお伝えしました。
まずはこれだけ押さえておけば大丈夫。
応用すれば様々な計測が行えるようになります。
基本的なところだけをまとめてみましたが、運用に生かしてもらえたら嬉しいです。
今週は以上です!チカッパでした!