futureshop備忘録・GoogleアナリティクスでAmazonPayの効果測定をする

サイトの運用時に気になるのは自サイトの効果。

どれくらいのお問い合わせやお申込みが行われたか、配布しているPDFは月の目標ダウンロード数を達成できたか…など、具体的に計測が行えると便利ですよね。

Google アナリティクスの「目標」はその名の通りこの自サイトが目標に近づけているかどうかを計測できる機能です。

年始にこの「目標」を設定する機会がありました。
きっかけはFutureShop2のサイトにてAmazonPayを導入したことでしたが、AmazonPayの画面遷移は特殊だったため、設定において若干つまづく箇所がありました。

今回のブログは自分自身の復習がてら、「目標」の基本とAmazonPayでの設定のポイントをお伝えしていきたいと思います。

その前に…目標ってなんだろう?

目標」では以下のような内容を設定することが可能です。

  • どれくらいの数の注文があったか
  • どれくらいのお問い合わせがあったか
  • どれくらい資料のダウンロードが行われたか
  • 想定以上の時間を閲覧されているか

この他にも様々な設定が可能です。

今回は「どれくらい数の注文があったか」がわかるように目標を設定してみたいと思います。

それではいってみましょう。

目標とするURLを決定

目標を達成したかどうかをGoogle アナリティクスで計測するためには、ユーザに最終的に到着させたいページをゴールとして設定します。

ECサイトで売上を計測したい場合は「ご注文完了ページ」を目標に、
その他では、メールマガジンや会員の「登録完了ページ」等を最終目的地として設定します。

今回は「ご注文完了ページ」を目標に設定してみましょう。

サイトによって「ご注文完了ページ」のURLは異なってくると思います。
FutureShop2の場合は、受注関連・お問い合わせ関連のURLが一覧になっている「各ページURL・タグ一覧」というとても便利なページがあります。

行き方:構築メニューその他各ページURL・タグ一覧

各ページURLへの行き方

今回目標に設定するのは、通常のFutureShop2のシステムのお支払いを使用するケースです。
該当するのは「購入手続きページURL」の「ご注文完了」のURLとなります。

AmazonPayの場合はユーザのお支払い方法の選択内容によって「ご注文完了」のURLが2パターンに分かれるため注意が必要です。これについてはブログの最後で触れていますのでご参考にしてください。

購入手続きページURL|各ページURL・タグ一覧

▼サイトのドメインが「example.com」で店舗キーが「example」の場合

では、早速設定を行ってみましょう。

目標を設定してみよう

Google アナリティクスの左サイドのメニュー最下部「管理」から「ビュー」を設定する画面へ移動し、上から3つ目のメニュー「目標」をクリックします。

管理から目標へ

次の画面では左上の「新しい目標」という赤いボタンをクリックして設定開始です。

新しい目標をクリック

1.目標設定

目標設定」では大きく分けて「テンプレート」と「カスタム」のどちらかを選択します。

テンプレート」を選ぶと次のステップ「目標の説明」をスキップすることができます。
テンプレート」には「注文」や「問い合わせ」など、よく使用する目標が用意されていますので、計測内容に合う項目を探しチェックを入れましょう。

カスタム」を選択すると「目標の説明」にて詳細な設定を行うことが可能になります。
今回は「カスタム」を選んで進めていきます。

目標を設定

(2)カスタムを選択したら、(3)続行のボタンを押して次の画面へ移ります。

 2.目標の説明

次は「目標の説明」です。
ここで設定するのは、目標の名称目標のタイプの2点です。

(4)名前ではこの目標の名前を入力します。
(5)タイプでは設定する目標のタイプを選択します。

目標の説明

今回の場合(5)タイプは「ご注文完了」のURLに到達した場合に目標を完了と設定するため、「到達ページ」を選択します。

以下が目標のタイプの簡単なまとめです。

目標のタイプ 説明
到達ページ URLへの訪問毎に目標達成としてカウント
滞在時間 指定した滞在時間を超える訪問があった場合目標達成としてカウント
ページビュー数/スクリーンビュー数 1訪問あたりのPVが指定した数を超えた場合に目標達成としてカウント
イベント ダウンロード数やスクロールの距離など、自分で設定したイベントトラッキングを目標に設定できる

※タイプについてはこちらの記事を参考にさせていただきました。

設定が完了したら(6)続行を押して最後の設定に移ります。

3.目標の詳細

最後は「目標の詳細」です。

まずは(7)到達ページは「ご注文完了」のURLを設定しましょう。

通常はドメインを省き/fs/example/OrderComplete.htmlと入力するようにすすめられる事が多いですが、FutureShop2の場合は共有SSLと独自ドメインの2パターンのURLがある場合もあります。
そのようなケースでは省略せずに全てのURLを入力しましょう。

目標の詳細

より詳細な計測を行う為、ゴールまでの間に経由するページを指定したい場合は(8)目標達成プロセスを「オン」にして、(9)のステップを追加します。

今回(9)は「ショッピングカート」と「ご注文確認」を経由するページとして設定してみました。

FutureShop2の場合は「各ページURL・タグ一覧」から確認することができます。
購入手続きページURL|各ページURL・タグ一覧

これで目標の設定は完了です!
あとは計測を行い、正しく設定されているか確認してみましょう。


おまけ・Amazon PayでのGA設定

冒頭で少し触れたAmazonPay利用時の画面遷移についてのお話しはここからです。
しくみを理解すればとても簡単なことでしたが、初めての設定だったため少しつまづきました。

AmazonPayを利用すると一度外部のサイトへ遷移する

ユーザがAmazonPayを使用した場合、Amazonで登録された情報にアクセスするため一度外部のhttps://apac.account.amazon.com/ap/signin?というURLに遷移します。

そしてサインインを確認するためhttps://apac.account.amazon.com/ap/oaへ移動し、ログインに成功すると自社サイトのドメイン内に戻ってくる仕組みです。

AmazonPayには2種類の支払方法がある

また、AmazonPay(AmazonPay&ログイン)のサービスには2種類の支払方法があります。

1.Amazonアカウントでお支払い
Amazon情報を利用してログインとお支払いを行う。

2.このサイトでお支払い
Amazonのアカウントでログインや会員登録だけを行い、お支払いは自サイトのシステムを使用する。

このように2種類のお支払い方法があるため、それぞれの経路も異なり「ご注文完了」のURLも異なります。
ゴールとなるURLが異なるため、目標を設定する場合は注意が必要です。

説明のため、FutureShop2様の公式サイトの画像を使用させていただきます。

★「Amazonアカウントでお支払い」の場合

まずはhttps://apac.account.amazon.com/ap/signin?に移動します。
ここまでは「このサイトでお支払い」と同じです。

この後https://apac.account.amazon.com/ap/oa?にて「Amazonアカウントでお支払い」を選択するとAmazonのドメイン内で支払い手続きをし、FutureShop2のご注文手続き画面に遷移します。
最後の注文完了画面はCheckoutComplete.htmlというURLになります。

「Amazonアカウントでお支払い」時の画面遷移
出典:「Amazonアカウントでお支払い」時の画面遷移

Amazonアカウントでお支払い」を使用した場合のご注文手続きURLは以下となります。
赤で囲っているURLが「Amazonアカウントでお支払い」固有のURLです。

Amazonご注文手続きページURL|各ページURL・タグ一覧

★「このサイトでお支払い」の場合

一方https://apac.account.amazon.com/ap/oa?にて「このサイトでお支払い」を選んだ場合は外部サイトでお支払い手続きを行わず、FutureShop2のお支払い方法を入力する画面に遷移します。

支払い手続きは通常の通常のFutureShop2のシステムを利用した時と同じ工程となる為、最後の注文完了のURLは、OrderComplete.htmlになります。

「このサイトでお支払い」時の画面遷移
出典:「このサイトでお支払い」時の画面遷移

「到達ページ」を目標に設定する場合は、この点に注意して実施しましょう。設定方法は公式マニュアルにてご確認下さい。

最後に

今回はサイトの運用に欠かせない、目標の設定方法をお伝えしました。

目標を設定することで、サイト上の動きをより視覚的に把握できるようになり、サイトの効果を具体的な形で検証することが出来るようになります。

「目標」はこの他にもたくさんの設定が行えるため、次の機会にお伝えできればと思います。

今週は以上です。チカッパでした!