こんにちは、武藤です。
1年間グランフェアズのホームメンバーとして在籍しておりましたが、9月をもって卒業することになりました。
担当させていただいたお客さま、パートナーの皆さま、サテライトメンバー、運営堂の森野さんそしてグランフェアズのホームメンバーには大変お世話になりました。
この1年間、素晴らしい経験ができたのは、皆さまのおかげです。
この場を借りて、心から感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました!!
卒業する理由
5歳の子育てをしながら、会社と自宅のどちらでも仕事ができる場所を選ばない雇用形態で働かせていただいていました。
それにも関わらず、両親の介護、家族の病気、子育て世代の人はみんな知っている小1の壁、様々な要因が重なり、家庭と仕事のバランスが取れなくなってしまいました。
そして、大きなライフプランの変更を決意し、退職することにしました。
在籍したからこそ知っている
グランフェアズのこと
在籍したのはたったの1年間ですが、15年間続けているWebのお仕事の中で一番濃密な1年だったのではないでしょうか。
はじめてのプロジェクトでは制作者として、2つめのプロジェクトからはアシスタント・ディレクターとしてお仕事をさせていただきました。
未来のメンバーのために、在籍したからこそ知っているグランフェアズのことを紹介します。
最初は、静けさに圧倒される
社内では静かに音楽が流れていますが、ほとんど私語はなく、とても静かです。
コミュニケーションはほぼプロジェクト管理ツールで行い、補助的にスカイプを使います。
これは、社内外にいるメンバーとすべての情報を文書で共有し、同じ体温でプロジェクトを進めるためです。
情報をきちんと共有しているので、電話もほとんどかかってきません。
音楽が途切れると「シーン」という音が聞こえそうです。
入社して2週間はこの静けさに慣れずに緊張しすぎて、肩こりと腰痛がひどくなり整形外科に通ったっけな~。
今となっては懐かしいです。
そのかわり、福利厚生での定期的な飲み会や打ち上げではたくさんおしゃべりします!
針穴に糸を通すような緻密なスケジュール
グランフェアズでは大規模なプロジェクトが多いためチームに関わる人数が多く、針穴に糸を通すような緻密なスケジュールが組まれます。(A3でプリントアウトしても虫眼鏡が欲しいほど!) ある程度の変更予告やバッファはあるものの、まるでジェットコースターです。
プロジェクト管理ツールにより、進捗や情報は常に共有されているので、見通しが良く安心して関わることができます。
蓄積されたノウハウの詰まった資料群
グランフェアズに関わった人すべてが驚くのは、蓄積されたノウハウの詰まった資料群です。
以下はそのごく一部です。
- 調査資料
- 企画提案書
- 仕様・設計関係書類
- 試験関係書類
- マニュアル
- 運用レポート
- 社内Wiki
社内Wikiには、チームに関わるメンバーに向けて、 新しく使った技術、全てのプロジェクトの概要、運用の施策とその効果測定結果などがどんどん追加されていきます。 時間がかかってもノウハウをストックし共有することで、別のプロジェクトでの同様の工程を大幅に減らすことができるため、全体の効率が上がります。 こうして、同じ施策を改善して展開することにより、その精度は上がっていき、より効果の高いノウハウが蓄積されていくのです。
作っておしまいという制作会社が多いですが、運用が始まってからこそグランフェアズの力が発揮されるのは、この資料群のおかげです。
なんといっても、学びが多い!
グランフェアズに入社して、勉強の機会の多さに驚きました。
特にホームメンバーは、担当分野だけに特化するのではなく、広い分野の知識を持つT字型人間になることを目指しています。
- マークアップ勉強会(FLOCSSの考え方、SASS)
- Git勉強会(Windowsでのローカル開発環境の構築、Backlog、Bitbucket、SourceTree、GitBash、運用方法の実験)
- Webマーケティング勉強会(情報収集の方法、ブランディング、SEO、アクセス解析)
これまでは、自分でスキルを磨いていたので途中で挫折してしまったこともありました。
ところが、グランフェアズではチームでフォローしあうことでより理解が深まり、すぐに実践するので身につくのが早いのです。
特にグランフェアズならではのものは、アクセス解析の専門家である運営堂の森野さんによるWebマーケティング勉強会ではないでしょうか。
情報収集のコツ、いつどこでもアンテナをはるコツ、考え方のコツなどWebにとどまらない濃い内容で、この勉強会によって得た習慣は今後も続けていきたいと思っています。
マーケティングを意識できるようになって、制作の視点が変わり、効果の測定をして数値を見ながら施策を調整していく面白さを実感しました。
グランフェアズのディレクターに求められること
グランフェアズは制作会社ではなく、ディレクション会社です。
ゆえに、ディレクターに求められることは多いです。
- 先のことを見越した緻密で精度の高い視点
- お客さま、チームすべてのメンバーが気持ちよくプロジェクトに関われように進行すること
- 誰よりも成果物のことをよく知り、自信を持っていること
まずは、お客さまのことをよく知ることから始め、お客さま、チームすべてのメンバーが気持ちよくプロジェクトに関われように準備します。 いつ、どこのだれに、何を、どのようにしてもらうか、どうしたらそのように動いてもらえるのかを考えて進行していきます。
私の担当したプロジェクトは、第一線で活躍している専門家たちと一緒に進めるものばかりでした。
ディレクターは、その専門家たちに対しても、自信と愛情を持ってチームの成果物について熱く語れるくらいでないといけません。
自信のない曖昧な返答は混乱を生むだけになります。
これらは、グランフェアズの先輩ディレクターたちの日常のふるまいや、アシスタント・ディレクターの業務の中で教えられたことです。
入社前は制作者側だったので、これらの経験は私に大きな変化をもたらしました。
1年在籍したくらいでは習得できるものではありませんでしたが、この変化は私にとって一生の財産となることでしょう。
グランフェアズのホームメンバーについて
名古屋の同業者の間では怖いという噂があるようですが、本当に怖いです(笑)。
なぜかって、それは本気だからです。
一線で戦っているからです。
きちんと向き合っているからこそです。
怖いというのは嘘がないということで、感情的なものではありません。
グランフェアズでは私が一番年長だったのですが、年齢に関係なくみんな大人なんです。
チームを率いる、CEOの大和さん、CTOの867さんは本当に凄い人でした。
現場でのレスポンスのスピードと正確さはコマンドプロンプト並みです!
ホームメンバーの成長のために、時には厳しいこともあります。
これはチームへの愛情が深くないとできないことです。
これまで気づかなかった自分の長所と短所も浮き彫りになり、目から鱗がたくさん落ちました。
こうして信頼関係を築きながら、チームの団結力が生まれていきます。
抜群の統率力によりプロジェクトは確実に進行していき、ローンチしたときには、 一緒にプロジェクトを進めたお客さまが感動する姿を何度も見てきました。
グランフェアズに入社して変化したこと
文章が書けるようになってきた
私は文章を書くのが苦手でした。
専門書をあまり読みませんでした。
プロジェクト管理ツール、資料、レポート、メール、ブログ…と毎日たくさんの文章を書きます。
書くために、たくさんの情報収集をし、たくさんの専門書を読みます。
やり続けるうちにだんだん書くことに抵抗がなくなっていきました。
何事も経験する数が大事だということを改めて教えられました。
ロジカルに物事を考えることができるようになってきた
私は考えるより先に反射的に行動に出てしまうタイプです。
これをぐっと抑えて、頭でいったん整理をすることを覚えました。(あれ?5歳の娘と同じレベル…)
誰かに伝えるために文書を書くことをはじめ、話すときにも、どうやったら伝わり、どうやったら相手が動きやすいのかを考え、 いくつかの仮説を立てて、調査と検討をすることで頭の中を整理し、理解を深めていきます。
自分の性格をもこうした訓練を繰り返して、少しは改善できてきているのかなと思います。
グランフェアズで一緒にお仕事したメンバーへ
この1年間、お世話になりました!!
子育てを始めるずっと前にこのメンバーに出会っていたかったな、という悔しい思いもありますが、これも巡り合わせですね。
未熟な年上は扱いにくかったと思いますが、皆さまからはそんな空気はちっとも感じませんでした。
とても充実して楽しい1年間でした!
グランフェアズで得たものは一生モノのスキルになります。
だからこそ、これからの大きな変化へも自信を持って進むことができます。
本当にありがとうございました!!
皆さまの更なるご活躍をお祈りしつつ、
またお会いしましょう!!