【No.12】チカッパのなんだか気になっちゃったNEWS – IoTで何ができるの?

こんにちは。うっかりチカッパです。 最近、「IoT」という言葉をよく聞きますよね。

IoT=Internet of Things 「モノがインターネットと繋がること」と言われても、具体的に何ができるのかよくわからない…そんな方もいるかと思います。

簡単に説明をすると、物とネットワークが繋がることで遠隔から物を制御したり計測を行うことが可能になるということ。私たちの身近なものとしては、インターネットと無縁だった家電や家庭用電子機器とネットをつなげて、家の中のものを管理したり動かす…といったことが可能になります。

そして現在はすでに製品化されているものも多数あり、私たちの日常の生活においてあたりまえになる日もそう遠くありません。

今回はさわりとして生活を楽しく豊かにしてくれそうな家電やガジェットなど身近に感じることができるIoT製品関連の記事をピックアップしてみました。 現在はどんなものが発表されているのか、是非ご覧ください。

今週のピックアップ

「撮りたい」の一瞬を逃さない ウインクで世界を切り取るウェアラブルカメラ「Blincam」

Blincam

スマートフォンのおかげで簡単に撮影することが可能になりましたが、両手がふさがっているためベストショットの瞬間を逃してしまうことも多々ありますよね。

こちらは、メガネに装着するタイプのウェアラブルカメラで、ウィンクをすると瞼の動きをセンサーが感知してシャッターを切ることができるといったもの。撮影した写真は専用のアプリと連携して管理ができるようです。

この製品の生まれたきっかけは、開発者の方が自分の子供と遊んでいる時に、「かわいい我が子の自然な姿カメラに収めたい、まばたきをするだけでこの一瞬を切り取ることができたらいいのに…」という着想から得たそうです。実際の生活の中で「あったらいいのにな」と感じる小さな不便は素敵な製品を生み出す源ですね。

7月14日にクラウドファンディングサイトで予約販売を開始するそうなので、興味のある方は是非チェックしてみてください。

メガネ型ならではのメリット! 「JINS MEME」のスゴ過ぎる潜在能力

JINS MEM

次は「JINS」が開発したウェアラブルなメガネについての記事をご紹介します。

メガネのノーズパッドやブリッジ、耳にかける部分にセンサーが搭載されており、視点移動やまばたきから集中度や眠気を、体の動きから体軸のブレなどを解析することが可能。専用アプリと連携することで自分自身の肉体と精神の状態を感知することが可能なようです。かけている間は自然な形で計測ができるため、医療としての予兆診断システムとして開発されたとのこと。

現在発売されているのは運動シーンに特化したタイプのMTとウエリントンをベースにした日常で使用しても違和感の無いタイプのESの2点。連携できるアプリはライフログの取得や眠気の可能性を察知するものなど内的な分析を行えるものから、ランニングのフォームを判定したり、体幹トレーニングやウォーキングをサポートするスポーツに特化したものなど、様々なアプリが用意されています。

個人的に使ってみたいと感じた連携アプリは、集中力を計って可視化する「OFFICE」と運転中の疲労を察知して眠気を予知してくれる「DRIVE ON」。

スポーツに特化したウェアラブルな製品は多いですが、目や体の動きを解析して予期せぬ事故を防ぎ日常生活をサポートするという、全ての人を対象にした「目指すは、転ばぬ先のメガネ。」というコンセプトがとても素敵だと感じます。

グラスをコースターに置くとおかわりが届く飲食店向けIoTシステム『おかわりコースター』

おかわりコースター

こちらは、飲食店において恩恵が受けられそうな製品「おかわりコースター」。 コースターにグラスを置くとグラス下部の取り付け部分に埋め込まれたLEDから「おかわり」の内容をキッチンへ発信することができるよう。

忙しい時間帯、店員が少ないお店ではオーダーをするために呼び止めることが難しかったり、オーダーしたはずの飲み物がなかなか到着しないといった人的ミスもあるかと思います。この部分をカバーし、オペレーションの効率化が図れそうなIoT製品です。

また、客側としては気兼ねなく注文をすることができるので、客単価の向上も望めそうですよね。

“ネコダイエット”もOK――愛猫の顔を認識して餌を与える「Catfi」

Catfi

可愛いペットと暮らしている方にとって外出中や旅行中は色々不安がつきもの。特に、愛犬や愛猫がきちんと餌を食べているのか心配になることだと思います。

こちらはネコ用の自動給餌機で、本体のトレイ部分に近づくと内蔵されたカメラが起動して、愛猫の顔を認識し、自動的に給餌を行ってくれます。また、複数の猫の顔を登録することが可能で、猫によって餌の量を指定することもできます。たくさん食べる太った子、よく動く子など、性質が異なる猫を多頭飼いしていても対応できるのはとても便利。 給餌だけではなく、愛猫が餌を食べている姿をアプリを通して確認することや体重を管理を行うことも可能だそうです。

ペット業界ではその他様々なIoT製品の開発が進んでいるようで、遠隔操作の特性を生かした便利な製品が発表されています。

IoT体験型スマートホステル<&AND HOSTEL>が福岡にオープン!

AND HOSTEL

こちらは単体の製品の紹介ではなく、IoTを利用した製品を実際に体験することができる宿泊施設のご紹介です。

このホステルは10種類のIoTデバイスを組み込んだ客室を用意しており、それらのすべてのデバイスは日常生活に特化した家庭用電化製品がほとんどです。中には現在メーカーから実際に販売されているものもあります。IoTが生活に組み込まれることで実際にはどのような快適さが得られるのか試すことができるなんて、とっても楽しそうですよね。

「ホステル」と名乗っているだけあって、2800円からのドミトリールームも用意されています。ちなみにIoT製品が部屋に設置されているのはツインルームのみ。共有のオープンスペースには一部の製品が設置されています。

ご紹介している記事はクラウドファンディングサイト「Makuake」の記事で、7月28日までプレオーダーを行っているそうです。興味のある方は是非チェックしてみてください。

まとめ

今回は、手に届きそうな便利な製品を中心にご紹介しましたが、他にも本当にたくさんの製品が発表されているのでどちらをチョイスすれば良いか悩みました。

「IoT」のキーワードで話題になるものは面白そうなガジェット関連が多いので「便利なグッズ」だと思い込んでしまいそうですが、そればかりではありません。

先月Appleが発表した「HomeKit」やGoogleが発表した「Google Home」などのホームオートメーションシステム。これらは自宅の家電などをコントロールし、位置情報を取得し帰宅のタイミングで空調や照明をつける…といったことが可能になります。

HomeKit 出典:Apple HomeKit

また、人間が管理することが困難だったり物理的に難しい分野では、特にIoTの恩恵が受けられると感じています。

例えば、防災の分野では災害を事前に予測し遠隔による制御が可能になったり、人が足を踏み入る事が物理的に難しい場所でもドローンや専用ロボットを使用した無人による救済措置がとれたり、遭難者や被害者を探すことが可能になります。 また、農業の分野では作物の成長を管理したり、肉体的にきつい作業や危険な作業を自動化することが可能になります。

実は私がIoTを知ったのは、弊社と取引のある萩原電気さまのサイトがきっかけなのですが、先日、その中の子供向けに展開している「テクノロジー用語解説」というコーナにて「IoTって何のこと?」というページを担当し、興味深い内容にとても引き込まれました。

テクノロジー用語解説|バーチャル会社見学 IoTって何のこと?|萩原電気テクノロジー用語解説

萩原電気さまは産業用コンピューターやアプリケーションなどの開発を行っている会社なのですが、その中にはこのIoTを活用した開発があり、最近では工場の生産状況を可視化したり管理が行えるソリューションをリリースされました。

製造現場においては過去からIoTと近しいことが行われていたようですが、IoTや人工知能を使用する事でより精度の高い解析や予測が可能になるようです。

これから、どんどん私たちの生活に導入されていくであろうIoT。楽しいだけではなく、より良い社会を作るために利用されていくことを期待しています。

どのような発展を遂げ私たちの生活に溶け込んでいくのか…今からとても楽しみですね。今後も注目していきたいと思います。

今週は以上です!チカッパでした!