こんにちは!グランフェアズの前ちゃんです。
あだ名で名乗るのは、なかなか恥ずかしいものですね。ブログを書き続ければ慣れていくのかな。
さて、そんなことはさておき、今回も日常の中で見つけたアイデアをご紹介します。今回は珍しい食材とその名前についての話からです。
「森のほたて」
いきなりですが、僕の趣味はいわゆる「産直のお店」に行くことです。新鮮な野菜が安く売っていたり、食べたことの無い珍しい食材があったり、手作りのローカルお惣菜があったり、産直を通してその土地土地の特色を味わえるところが好きで、見かけるとつい立ち寄ってしまいます。
先日行ったとある山あいの産直がその極みのようなところで、山菜やら川魚やらジビエやら、そこでしか買えないものがこれでもか!とひしめき合っていて、大興奮のうちに大散財をしてしまったのですが、その中で一つ珍しいものを見つけました。
それは、「森のほたて」と書かれたパッケージ。
なんじゃろなと手に取ると、ボリュームもあって130円(!)と激安だったので買って帰りました。
帰って調べてみると、正式な商品名は「森のほたて パリージョ」。
調理前の見た目はこんな感じです。
これまで食品としては扱われていなかったぶなしめじの根元を商品化したもので、こちらの記事によると、商品名の由来は、フライや天ぷらにすると、食感がホタテに似ているからということで、2013年に長野県の伊那市で誕生したんだそうです。結構最近ですね。
そういえば、食べ物ってこういう異名がついたものがたくさんありますよね。「森のバター アボカド」とか「海のパイナップル ホヤ」とか。
こういうのを聞くと、つい「爆殺シューター 橋本信也」とか「餓えた黒豹 カーロス・リベラ」とかを思い出しちゃいます。全然関係ないですが。
新しい名前を与えられて、新しい価値を得る
話がそれました。
「森のほたて」に話を戻すと、これって、それまで商品としての価値がなかったものが、新しい名前を与えられて価値を持ったってことですよね。
それまでポイッと捨てられていたものが、130円で売れるようになったわけですから。
捨てられていたものが、名前を変えて価値を上げるということで言うと、北陸で食べられている「げんげ」って魚もそうですね。金沢でげんげを使った「げんげんぼう」という料理を食べたことがありますが、ぬるっとした独特の食感がおいしい魚です。
昔は網を傷つける魚として嫌われ、劣化も速かったことから「下の下」と呼ばれ、浜辺に捨てられていたそうですが、近年流通が速くなったことで広まり、その美味しさが知られ、最近では「幻魚」と書いて「げんげ」と読ませて、その価値をより高めているようです。
うーん。ネーミング大切。
名前を変えただけで、売上100倍?
そういえば最近読んだ記事に、名前を新しくすることで価値を高めたエピソードがありました。
“奇跡の冷凍うどん”が中身を変えずに売上100倍にできた理由
要約すると、こんな感じです。
アルミの鍋焼きうどんでトップシェアを誇るキンレイが、そのノウハウを生かして袋入りのスープ付き冷凍めんを販売した。ただ、知名度が低くてモノはいいのに売れない。そんな状況を打開したアイデアが、「お水がいらない鍋焼きうどん」という商品名への変更だった。
記事のタイトルにもありますが、結果的に売り上げは100倍にまで伸びたそうです。
うーん。本当にネーミング大切。
この例の場合、ユーザが何をどう考えて商品を買うかというインサイトをとことん考えて、それを商品名に落とし込んだことが勝因じゃないでしょうか。ユーザときちんと向き合って、丁寧にコミュニケーションをしたということですよね。
また「森のほたて パリージョ」に戻りますが、これが「パリージョ」だけだったら、僕は手に取ってなかったと思います。この「森のほたて」というフレーズで食べ方や食感まで想像できたので、手に取りました。買い手とコミュニケーションをする、とてもいい名前だなと思います。
そして、何か商品やサービスをネーミングする機会があったら、これを思い出そうと思います。
さいごに
僕はこの「森のほたて」、パスタの具やバターソテーにしていただきました。正直、ホタテ感はあまり感じませんでした(個人の感想です)が、コリコリした食感が面白くっておいしかったです。
皆さんも見つけたらぜひ食べてみてください!おすすめです。
では、また!