タイに旅行に行った時、現地の人に「あなたシンガポール人でしょ」と言われた鬼頭です。こんにちは。
文章をチェックする時に注意したいポイント
この業界に入る前は校閲の仕事をしていたため、たくさんの文章を読みたくさんのダメ出しをしてきました。そこで、よくある間違いや陥りがちな失敗をいくつかご紹介したいと思います。
漢字の間違い
ベタですがとても多い間違いです。特に「意外/以外」「追及/追求/追究」「超える/越える」「移す/映す/写す」などの同音異義語が要注意。
ちなみに同音異義語の間違いランキング(鬼頭調べ)1位は「意外/以外」です。
キーボードやスマホで入力していると予測変換で出てきた漢字をつい使ってしまいがちなので、気をつけないといけませんね。
過剰な敬語
丁寧に書こうとすると、どんどん過剰な敬語になってしまいがちです。
例えば「○○をお預かりさせていただきます」という文章。
書いた側は「丁寧に書いたぞ!」と思いますが、読んでる側としては少々くどい印象です。普通に「お預かりします」で十分ですね。
同じ言葉の繰り返し
これが結構難しいです。メールの文章など、やたらと「~と思います。」が続くことがありませんか?
「○日までにご確認いただければと思います。それでは何かございましたら、遠慮無くご連絡いただければと思います。」といった具合に。
上の「過剰な敬語」にも繋がりますが、目上の方に何かをお願いしようとすると「思います」がどうしても多くなってしまうんですよね。
困った時は類語辞典でチェックです。
類語辞典・シソーラス – Weblio辞書
漢字が多すぎる
漢字を沢山使用すると読み難く堅苦しい印象を与えます。←とてもかた苦しいですよね。
最近では難解な漢字はひらがなにする傾向があります。
また「頂きます」「下さい」「有難う」などはひらがなにします。
読点が無駄に多い
句読点が、無駄に多い、文章は、テンポが悪く、とても、読みづらいものです。
日本語は「、」で一拍おいて読みますので、読点が多い文章はリズムが悪くなります。何度か自分で読み直して適度にするのがよろしいかと。
誤字脱字
基本的なことですが、文章を何度も書きなおしているうちにうっかり脱字してしまうことがあります。
例えば、下記の文章を読んでみてください。
こちにんは みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。 この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか にんんげは たごんを にしんき する ときに その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。 どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?
ネット上ではやりましたよね。順序がめちゃくちゃなのに、なぜか読めてしまう。文章がおかしいのに意味はきちんとわかってしまう。
「どの辺りがおかしかった?」と思う人は、もう一度じっくり、一語一語読んでみてください。
人間の脳って不思議。
単語の順序がおかしくても、脳内で補完・補正されて正しい言葉として認識してしまうので、注意が必要です。
その他にも気をつけるポイントはいくつかありますが、よく遭遇したものを挙げてみました。
メールやお手紙を書く際の参考になれば幸いです。